- いっこう
- I
いっこう【一口】(1)一つの口。(2)ひとこと。(3)ひと振りの刀。 ひと振り。IIいっこう【一合】ふたのある容器の一つ。III
「花入~取出し/浄瑠璃・国性爺合戦」
いっこう【一向】※一※ (名)「一向宗」の略。※二※ (副)(「いっこうに」の形も用いる)(1)(下に打ち消しの語を伴って)まるきり。 少しも。「しかっても~こたえない」「~に驚かない」
(2)全く。「~平気だ」「口が~に無調法な女であった/新世帯(秋声)」
(3)ひたすらに。 ひたむきに。「唯本願をたのみて~に称名すれば/一遍上人語録」
(4)いっそのこと。 むしろ。「~に重忠と刺し違へて死なんとは思ひしが/浄瑠璃・出世景清」
(5)すべて。 全部。「大小事~なんぢにこそ言ひ合はせしか/平家 10」
※三※ (形動)全くひどいさま。IV「こつちらは~なものだ, とんだねき物(=売レ残リ)だ/洒落本・通言総籬」
いっこう【一更】⇒ 初更Vいっこう【一考】一度考えてみること。VI「~に値する」「~を要する」「~した上で返答する」
いっこう【一行】(1)連れ立って行く人々。 いっしょに行動する人々。「使節団の~」
(2)一つのおこない。「一言~」
(3)ひとならび。 ひとつらなり。「雁青天に点じて字~/狂言・雁雁金」
(4)中世, 主として武家における許可状・推挙状。(5)一通の書状。「~ヲ染メ候(ソロ)/ロドリゲス」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.